企業に期待されるのは、AI導入とESG対応の両立
AIがここまで進化した今、多くの企業は自社の発展と成長を見据え、何らかの形でのAI導入を検討していると思われます。
一方、企業に対してはESG*情報の積極的な開示が求められる流れが加速しています。これは、機関投資家にとってESG情報が企業の成長性や持続性を評価する上で重要であり、ESGの観点から投資判断をするという「責任投資」が求められるためです。端的に言えば、企業の円滑な経営にはESGへの対応が欠かせないのです。
企業が大規模なAIを導入・運用した場合、環境(E: Environment)の観点からは必ずしもプラスにならない可能性もあるといえるでしょう。しかしその懸念の一方で、AIを導入しない選択肢は現実的にはありえません。このジレンマの中、企業には、AIの導入と環境への貢献や社会的課題へのアプローチとの両立がまさに期待されているところなのです。
*ESG:環境(E: Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance) に配慮した経営などの活動。