データベースの全てを埋め込んだ「概念」は、人が把握できる範囲を超えたものになる
例えば検索エンジンで「アルコール」とキーワード検索をすると、ビールなど酒類に関する話題、物質や薬品としてのアルコールの解説など、それぞれ別のものを指すことがわかります。
複数の意味をもち、さまざまな文脈で現れる「アルコールという概念」が、概念検索の手法で大量のデータベースの中で定義されると、その概念にはもはや人間が把握しきれない部分も含まれてきます。その概念に対して検索を実施すると、予想していた正解が上位に出てこなかったり、ノイズに見える候補が入っているように感じたりします。しかしこれは、一定のルールによってデータベース全体から見出された、先入観(バイアス)のない結果なのです。
その予想外の結果は、人が自分で把握できる範囲の概念では探しきれていなかった情報がAIのおかげで全データベースの中から発見できた、と考え方を切り替えるべきです。KIBITが膨大なデータベースを背景につかみ取った検索結果は、正解でもノイズでもなく、人が新しい発見をするための手がかりなのです。
せっかく大量のデータを扱えるAIを使うなら、人と同じことができるコピーのような存在ではもったいない。AIに正解を出させるのではなく、人の有限の時間や頭脳では気づけない、思わぬ発見をめざしてAIを使うのがFRONTEOの概念検索です。