第一三共 創薬化学研究所では、創薬化学研究におけるDX実現のためデータ駆動型創薬 (D4: Data-Driven Drug Discovery)の推進を2019年から開始した。D4推進により、開発候補品の創製までのプロセスの加速化および効率化を実現し、データに基づいた確度の高い判断ができる文化を醸成することを目標としている。
これらの施策として、人材育成・データ整備・化合物管理の3点を骨子として研究プロセス全体を変革してきた。具体的には、人材育成面では、AI創薬専門グループを研究所内に新設し、メディシナルケミストとデータサイエンティストのハイブリッド型人材を循環型で育成する仕組みを構築した。データ整備に関しては、データ解析のための可視化ツールの導入や、AIを用いた予測手法や構造発生手法の構築など、データ活用基盤の拡充を進めている。また、化合物管理においては、検体管理システムによる化合物ロジスティクスの改善、並びに長期的視点に立ったHTSライブラリーの運用を行っている。
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