3月の経済安全保障勉強会では、前回に引き続き東京大学先端研教授(信州大学教授)の玉井克哉先生をお招きして、企業や大学の保有する営業秘密の流出問題について取り上げます。玉井先生は、知的財産法の専門家として長年にわたり立法政策や産学連携の研究に携わり、近年では先端技術管理に関わる法整備やリスク対策といった観点から経済安全保障政策に取り組んでおられます。2月の勉強会では、先端技術や情報の漏洩に加え、最高技術を持つ先端的人材までもが流出の危機に晒されているという現状を日本や世界の実例を交えてご解説いただきました。今回は、この問題をより深く掘り下げて、現在岸田政権が今国会での法制化を目指す経済安保推進法案の次の段階で要請される国家レベルでの対応や、企業側に求められる対策などについてご解説いただきます。