2020年4月16日、ニューヨーク大学の経営大学院であるレナード・N・スターン・スクールの学生を対象に、AI技術の利活用に関するオンライン講義を開催し、取締役の武田 秀樹(たけだ ひでき)とライフサイエンス事業CTO豊柴 博義(とよしば ひろよし)が講義を行いました。
[caption id="attachment_13961" align="alignnone" width="600"]本オンライン講義は、AI活用の実践的知識に関して学生に学びの機会をつくるため、同経営大学院ジョセフ・ファウディ教授と当社の社員とで準備が進められました。当初は学生を東京オフィスへ招いて開催する予定でしたが、新型コロナウイルスにかかわる昨今の事情から、オンラインに切り替えての開催となりました。
当日の講義には、同大学院にて会計、経済、経営、マーケティングなどビジネス分野を専攻している学生の中から、新規産業や海外でのAI活用の可能性をテーマに研究をしている、約35名の学生が参加しました。
まず、武田からは創業からの歩みや、当社のAIの強み、「KIBIT®」の特徴や、「KIBIT®」を活用したリーガルテック分野、ビジネスインテリジェンス分野における様々なソリューションについて紹介をしました。
学生からは「e-mailからどんなリスクが発見できるのか」「事業戦略について教えてほしい」「マネーロンダリング対策への応用は可能か」など積極的な質問が飛び交いました。
[caption id="attachment_13964" align="alignnone" width="600"]豊柴からは、Concept Encoder(conceptencoder®)開発の経緯やその特徴、発表している製品について紹介しました。
こちらも、「(認知症診断支援AIについて)医師の負担軽減を目指しているものか、それともより頻回に診断を行うためのものか」「言語による解析難度に違いはあるか」「他の疾病にも応用が可能か」など多くの質問が寄せられました。
[caption id="attachment_13965" align="alignnone" width="600"]その中で、「AIの活用範囲を拡張することにおいて難しい点はなにか」という質問に対しては、武田、豊柴両名から「大切なのは、技術力だけではなく、それをいかに使用してもらうかということで、利用シーンに対して、最適なアプリケーションやデータの構成を作ることが最も難しい点である」と回答し、学生の印象にも残ったのではないかと思います。
この講義を通じて、AIを活用したビジネスの新しいスタンダードの確立や新たな産業へのAI活用における希望と可能性を、新しい世代へ伝えられたのではないかと考えています。また、学びとコミュニケーションの継続という新型コロナウイルス禍の社会課題に対し、ジョセフ・ファウディ教授と共にチャレンジできたことは、FRONTEOにとっても素晴らしい経験となりました。